石けんについて
■手作り石けんとの出会い

手作り石けんとの出会いは2004年夏ごろのことです。きっかけは娘の乾燥肌でした。
初めて手に入れた手作り石けんを使ってみて、これは何か違う!そう思いました。

色々と調べて作り石けんを販売するサイトをたくさん見つけました。
その中でも自分の気持ちに☆ぴたっ☆と来るものをいくつか選んで購入してみたりしてました。

そのうちに石けんの作り方を載せたサイトさんにめぐり合いました。

いつか作ってみたい、と思うようになって、たくさん調べたり本も読んだりしました。
そしてやっと重い腰を上げたのが05年の秋。
材料は7月には揃っていたのですが、手を付けないでいました。
そんな私が今ではすっかり石けんを作る、と言うことにはまっております。


■コールドプロセス製法(CP法)                     このページのTOPへ戻る

「コールドプロセス製法」とは、オイルと精製水と水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を混ぜ合わせ、
その際に発生する熱を利用し、自然な状態で熟成を待つ、と言う大変時間のかかる製法です。
熟成期間には平均1ヶ月程の時間をかけています。

このコールドプロセス製法(以下CP法)でたくさんの石けんを作るとしたら・・・・、
とてつもない手間と時間がかかることになると、予想されます。
このCP法だと熱処理をして失われる成分(グリセリンなど)を石けんの中にとどめることが
できるので、私もたくさん作りたいと思うのですが、いかんせん、時間もかかるし、
体力も使うし、で、なかなか思うようには作れません。
でも一度使ったら手放せなくなってしまう、という
不思議な魅力が、手作り石けんにはあると思うのです。昔から伝わる石けんの作り方の魅力、
ともいえますね。

また、けん価率(オイルと水酸化ナトリウムを完全に反応させることを100%)を85%〜95%の範囲内で条件に応じて、石けんのアルカリ成分を調整し、石けん中に適度な油脂分を残しています。(完全に反応させず油脂分を多く残す)
こうすることにより、肌あたりのよい石けんにすることができます。

■手作り石けんがやわらかい理由                  このページのTOPへ戻る

石けんを手作りされる方のほとんどはCP法で作られてると思われます。
市販されている熱処理された石けんと違い、CP法で作られた石けんは、
保湿成分であるグリセリンを多く含んでいます。このためCP法で作られた石けんは、
市販されている石けんに比べると溶け崩れやすいと言えます・・・。

市販されている石けんのほとんどは熱を加えて作る製法です。
この熱を加えて作る製法だとグリセリンやそのほかの成分も取り除く結果となってしまいます。
手作り石けんは熱を加えない代わりにゆっくりと時間を加え(かけて)作ります。
そのため、グリセリンやその他の成分が石けんの中に多くとどまることとなります。
石けんを濡らした時に表面に出てくるドロッとした粘りのある、
糸を引くような感じのものがグリセリンです。
使用後に石けんが濡れたままだと早く溶け崩れてしまうのはこのグリセリンを多く含む為です。
使用後はできるだけ湿気の少ない場所に置いて頂いたほうがいいです。
特に、シャワーのお湯が知らず知らずのうちにかからないように気を付けてください。

市販の熱処理石けんに比べて泡立ちが低いもの(ココナッツオイルの量の少なめのものは特に)も
あります。
その際は泡立てネットや、スポンジを使うと容易に泡を出すことができます。
乾燥後すぐに使わないせっけんは保管中、水分がゆっくりと蒸発して固くなり、
より肌当たりの柔らかい石けんになります。

手作り石けんは生きています。
石けんの呼吸を妨げないような紙(和紙等)に包むなどして冷暗所で保管してください。
また、防腐剤・保存料を使用しないのが手作り石けんの特徴でもあります。
使用期間は酸化の早いとされるオイル以外は石けん熟成日から
1年以内に使ったほうがいいと思います。
長期保存の場合はけん化率を変えるなどの工夫も必要のようです。

■手作り石けんをご使用になられる際の注意           このページのTOPへ戻る

薬事法において、化粧石鹸と雑貨(台所用石けん)とは区別されています。
化粧石鹸として販売するためにはかなり厳しい審査があり、個人の作ったせっけんは、
ほとんどの場合(例外があります)雑貨として売られています。
顔や、体に使用する際には自己責任でと言うことが一般的のようです。
万が一異常が現れた場合は、ただちに使用を中止し、皮膚科医等専門医にご相談されることを
お願いいたします。



■材料について

一般的に下記のような働きがあるといわれています。
                      石けんの効能を説明するものではありません。


■オイル類                                     このページのTOPへ戻る



オリーブオイル
大きな保湿効果があると言われています。
酸化しにくく、石けん作りには
もっともよく使われるオイルです。
スウィートアーモンドオイル
アロマテラピーで主に使用されるオイル。
食用でももちろんあります。
軽くきめ細かい泡を作ります。
ココナッツオイル
石けんの泡立ちを高め、硬水での洗浄力を高めます。
敏感肌の人には刺激が強いこともあります。
マカダミアナッツオイル
肌に浸透しやすく、保湿効果、皮膚修復作用があると言われています。
パーム核オイル
同じような働きがあります。
ココナッツオイルよりやや当たりが柔らかいそうです。どくどくのにおいがあるそうです。
アプリコット核
スウィートアーモンドオイルとほとんど同じような働きがあります。
アロマテラピーでキャリアオイルとして
マッサージなどに使われます。
パームオイル
石けんを固くして、泡を持続させる働きがあります。
米オイル
ビタミン、ミネラルを多く含むようです。きめ細かい泡を作ります。
良く泡立つ石けんを作ります。
キャスターオイル(ひまし)
オイル自体に粘度があります。
薬局でも手に入ります(下剤として用いられます)。
保湿効果があると言われ、もこもこと大きな泡を作ります。
シャンプーバーに広く使われます。
シアバター
皮膚の上に保護膜を作ります。保湿効果や紫外線防止作用があると言われています。
常温では普通のバターのような形状です。
ホホバオイル
ホホバの実から抽出。常温では液状です。浸透性、保湿性に優れて酸化しにくいオイルです。
ココアバター
皮膚の上に保護膜を作ります。固めでマイルドな石けんを作ることができます。常温では固形です。
ククイナッツオイル
さらっとしていて浸透性が高い。主産地ハワイでは日焼け肌対策に使われている。
マンゴーバター
皮膚の上に保護膜を作ります。紫外線防止作用があると言われ、クリーミーな泡を作ります。常温では固形です。
アボカドオイル
ビタミン豊富でクリーム等にも多く使われています。マイルドな石けんが出来ます。
精製と未精製があります。
アルガンオイル
モロッコのアルガンツリーから採れるアルガンオイル。
シワ予防、肌・髪の栄養補給、保護、柔軟化などの働きがきたされます。


■私の使っている主なオプション




アロエパウダー
保湿効果、肌修復効果があるといわれています。


はちみつ
保湿効果があるといわれています。

カレンデュラ(ハーブ)
別名マリーゴールド。皮膚と粘膜を修復する作用があるといわれています。

カモミールジャーマン(ハーブ)
リンゴに似た香りがすると
言われています。
「マザーハーブ」とも呼ばれていて健胃作用があるそうです。

クレイ、あずきパウダー
毛穴の汚れなど吸着して落とします。クレイの色で肌へのあたりが変わってきます。
あずきパウダーも似た働きがあるそうです。
酒粕
酒粕にはアミノ酸がたっぷり入っています。ニキビにも働きかけます。日本酒の原料に含まれるコウジ酸には、メラニンの生成を抑える働きがあります。
ラベンダー(ハーブ)
万能なハーブです。
とてもいい香りがします。

ローズ(ハーブ)
美肌効果があるといわれる、女性にオススメのハーブです
エッセンシャルオイル(EO)
石けんに香りをつける場合、使います。精油によって妊婦さんや子供、お年寄りの方には刺激物となり使えないものもありますので注意が必要です。
フレグランスオイル(FO)
EOと並び石けんに香りをつける場合に用いられる香料です。
コスメティックグレード物を使うのがいいと思います。






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